「寿酵素ビガロスG」飲用効果についての検討
2012年10月27日・28日開催
第19回 日本未病システム学会学術総会 抄録集より
【目的】
我 が国は健康を維持増進するために健康食品の利用者の増加がみられる。『寿酵素ビガロスG』も健康食品の1つで,66種類の天然素材を使用した,健康と美容 のための健康飲料である。第一段階として,健常者が飲用することでどのような効果が期待されるのか,2か月間の飲用し飲用前後の身体の状況の変化を確認す ることを目的とした。
【方法】
関西圏に在住し『寿酵素ビガロスG』をま だ飲用したことがない人を対象にモニターを募集し,参加を承諾した60名に対し,飲用前後に自記式の質問紙調査を実施した。2回の調査に回答した55名を 有効回答者とした。調査期間は平成24年1月~2月で,1日1回30mlを飲用してもらった。調査紙の項目は,基本属性と治療状況,健康食品の利用,身体 の状況13項目である。身体の状況については9(とてもよい)から1(よくない)の段階で自己評価してもらい点数化した。
【結果】
対 象者は男性18名(32.7%),女性37名(67%)で平均年齢は56.7±15.6歳であった。1回目の身体状況をみると,「疲れやすい」と回答した 者が29名、52.7%と他に比べて多く見られた。2回目の状況をみると「よくない」と答えた人は,多くの項目について減少していた。
身体 状況の飲用前後の変化をみたところ,点数が上がった変数は,「疲れ」,「髪のコシ」,「風邪」,「冷え性」の順であった。ウィルコクスンの符号順位検定を おこなった結果「疲れ」,「髪のコシ」(p<0.01),「睡眠」,「風邪」「冷え性」(p<0.05)に1回目と2回目で有意な変化がみられた。基本属 性,治療の有無,健康食品の利用の有無と身体の状況の変化についてスピアマンの順位相関を求めたが,ほとんどに相関は見られなかった。
飲用 後変化があったと答えた人(n=27)と変化がなかったと答えた人(n=24)の身体状況の変化についてみたところ,有意に点数があがった変数は「体調」 (p=0.020),「膝の調子」(p=0.004),「腰の調子」(p=0.008),「冷え性」(p=0.019)であった。
【考察】
変 化があったと感じた人の主訴は、体調や腰、膝の調子、冷え性などであった。全対象者では、「睡眠」「疲れ」「風邪引き」「冷え性」がプラスへ有意に変化 し、全体では「疲れ」が他よりも大な変化がみられた。このことから『ビガロスG』を飲用することで、疲れ等の改善がみられると示唆された。今回の調査は飲 用者の主訴に関する検討であったため、今後の課題として、客観的な評価や、ビガロスGの機序、成分の有効性などについて検証をし、調査期間や時期、評価な どについても更に検討を進め、食生活との関係等を検証していきたい。